介護施設の種類まとめ|キャリア選択で知っておきたい職場の特徴と選び方
- 介護施設の種類が多すぎて、違いがよくわからない
- 自分にどんな職場が合っているのか見つけられない
- 転職で失敗したくないけれど、何から調べればいいか不安
介護施設はそれぞれ仕事内容や待遇、求められるスキルが異なります。働く介護施設の環境や方針を理解しないままの転職はミスマッチの原因です。
この記事では介護施設の種類と特徴、働く介護施設を選ぶときの3つのポイントを解説します。
記事を読むことで自分のスキルや希望に合った施設を見つけるヒントが得られ、今後のキャリア選択が明確になります。
介護施設の種類は大きく分けて「公的介護施設・民間介護施設・居宅サービス・地域密着型サービス」の4種類です。
介護職として充実した働き方を実現するために介護施設ごとの特徴を正しく理解し、自分に合う環境を選びましょう。
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公的介護施設の種類と特徴

公的介護施設は国や市町村などが運営する施設です。社会福祉の一環として運営されている点が公的介護施設の特徴です。以下に主な公的介護施設を紹介します。
- 特別養護老人ホーム(特養)
- 介護老人保健施設(老健)
- 介護医療院
- ケアハウス(軽費老人ホームC型)
特別養護老人ホーム(特養)
特養は要介護度が高く、自宅での生活が難しい人を対象とした入所型の介護施設です。特養は24時間体制で食事や入浴、排泄などの身体介助に対応します。
看取りまで対応するケースもあることから特養を「終の棲家(ついのすみか)」と呼ぶこともあります。
公的な運営により経営が安定していることから、給与水準や福利厚生が充実している点が特養の特徴です。
特養では利用者と長期間関わりながら信頼関係を築き、専門的な介護スキルを身に付けられます。一方で、特養では身体介助が中心となるため体力的な負担を感じる場面も多くあります。
介護老人保健施設(老健)

老健は入所者の在宅復帰を目的として医療ケアを提供する中間施設です。老健では医師や看護師、介護職、リハビリ専門職が連携して利用者の支援を行います。
利用者は3〜6か月ほどでリハビリを終えて自宅や他施設へ移るため、利用者の入れ替わりが多い点が老健の特徴です。
老健で働くには短期間で成果を出すリハビリ計画の立案力やチーム連携のスキルが求められます。老健で働くメリットは次の3つです。
- 医療ケアやリハビリの専門知識・技術を身に付けられる
- 利用者の回復過程を間近で支援できる
- 医師や看護師など多職種との協働経験を積める
老健は入退所に関する事務手続きや調整業務が多く、業務量が増えやすい傾向があります。
介護医療院
介護医療院は医療と介護、生活支援を一体的に提供し、入所者が安心して暮らせる環境を整えている施設です。
医師や看護師が介護医療院に常駐しており、慢性的な病気や障がいを抱える人が必要な医療処置を受けながら日常生活を送れます。介護医療院で提供されるサービスは以下のとおり。
- 医療的ケア
- リハビリテーション
- 日常生活の介護
- 看取り・ターミナルケア
介護医療院では医療職と介護職が密接に連携するため、医療現場に近い経験を積みながら高度な介護スキルを身に付けられます。
医療的ケアの知識を深めたり、専門スキルを磨いたりしたい人にとって介護医療院は成長の機会が多い職場です。
一方で、介護医療院では医療処置が日常的に発生するため、職員には冷静な判断と責任感が求められます。
ケアハウス(軽費老人ホームC型)
ケアハウスは自立した高齢者や軽度の支援があれば生活できる人が入居する施設です。
利用者の多くは身の回りのことを自分で行えるため、ケアハウスの職員は生活支援や見守りを主に担います。ケアハウスの業務内容は以下のとおりです。
- 食事の提供
- 生活相談
- 安否確認・緊急時対応
- イベント企画・運営
ケアハウスは残業が少なく、勤務時間も安定しているため家庭との両立を重視したい人に適しています。
ただし、利用者との会話や日々の関わりを通じて信頼関係を築く力がケアハウスでは必要です。
民間介護施設の種類と特徴

民間が運営する介護施設は公的施設と比べてサービス内容が多彩で、各施設が入居者の要望に応じた独自の特色を持っています。民間介護施設の種類は以下の4つです。
- 介護付き有料老人ホーム
- 住宅型有料老人ホーム
- サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
- グループホーム
介護付き有料老人ホーム
介護付き有料老人ホームは民間企業が運営する入居型の介護施設です。
生活支援から介護、医療的ケアまでを包括的に行い、利用者が安心して暮らせる環境を介護付き有料老人ホームは整えています。
介護付き有料老人ホームの利用者は要介護5の方や看取り期を迎える方まで多岐にわたり、職員は幅広い介護スキルを身に付けられます。
介護付き有料老人ホームで働く魅力は以下のとおりです。
- 自立支援から終末期ケアまで総合的な介護スキルを習得できる
- 医療知識や緊急時対応を学べる
- 研修制度や資格取得支援を整えている
- 公的施設より給与水準が高い
- 高級志向型やリハビリ特化型など、理念や特色に応じて働き方を選べる
介護付き有料老人ホームでは介護の技術だけでなく、接客マナーやコミュニケーション力、イベント企画などのスキルも磨けます。
住宅型有料老人ホーム
住宅型有料老人ホームは自立した高齢者が生活支援を受けながら安心して暮らせる施設です。
住宅型有料老人ホームの利用者は食事や清掃などのサービスを受けられるほか、介護が必要になった場合の訪問介護も利用できます。
利用者の生活相談や見守り、レクリエーションの運営などが住宅型有料老人ホームの職員の役割です。
住宅型有料老人ホームでは身体介助が少なく、日常的な介護業務も限定的なため体への負担を抑えて働けます。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サ高住は自立した高齢者が安心して暮らせるバリアフリー設計の賃貸住宅です。
入居者は生活支援を受けながらサ高住に暮らしており、介護が必要な場合は外部の訪問介護サービスを個別に契約して利用します。サ高住の職員が行う業務は以下のとおりです。
- 安否確認や生活相談
- 緊急時の対応
- 食事の配膳・下膳
サ高住では身体的な業務が少なく、体力に不安のある方でも働きやすい環境です。サ高住はパート勤務や夜勤専従など柔軟な働き方が可能で、子育てや副業と両立したい人にも適しています。
グループホーム
グループホームは認知症の高齢者が支援を受けながら、1ユニット当たり5〜9人の少人数で自立を重視して暮らす施設です。グループホームで働く職員の業務内容は以下のとおりです。
- 食事の準備や後片付け
- 部屋や共有スペースの掃除
- 洗濯や整理整頓のサポート
地域密着型の介護サービスであり、所在地の市区町村の住民が利用対象となる点がグループホームの特徴です。
グループホームでは医療的な処置は少なく、アットホームな空間で利用者に寄り添うケアを実践できます。
居宅サービスの種類と特徴

居宅サービスは利用者が自宅で生活を続けながら介護を受けられるサービスです。施設に入らず自宅で暮らす人を支えるため、居宅サービスでは個別性を重視したケアを行えます。
居宅サービスに該当する事業は以下のとおり。
- 訪問介護(ホームヘルプサービス)
- 通所介護(デイサービス)
- ショートステイ(短期入所)
訪問介護(ホームヘルプサービス)
訪問介護は利用者が住み慣れた環境で安心して暮らし続けられるよう、個別ケアを行う介護サービスです。
入浴や排泄、食事などの身体介護に加え、掃除や洗濯、調理、買い物などの生活援助を訪問介護士が行います。
訪問介護士は利用者宅を訪問してケアを行う「直行直帰」が基本です。訪問介護では1人で対応するため、観察力や判断力、責任感が求められます。
一方で人間関係のストレスが少なく、自分のペースで仕事に集中できる点が訪問介護の魅力です。
訪問介護で働くには「介護職員初任者研修」以上の資格が必要です。介護職員初任者研修を取得していれば、未経験からでも訪問介護を始められます。
» 訪問介護士の仕事内容とは?できない仕事や必要な資格も解説
通所介護(デイサービス)

通所介護は自宅で暮らす高齢者が日帰りで利用する介護サービスです。通所介護では食事や入浴、機能訓練、レクリエーションなどを通じて、利用者の心身機能の維持や回復を支援します。
外出や他者との交流を促すことで、社会的な孤立を防ぐことも通所介護の役割の一つです。
利用者は日中の決まった時間帯に通所介護を利用できるため、家族が安心できる環境を整えることにもつながります。通所介護での勤務は日勤中心で夜勤がない事業所が一般的です。
通所リハビリテーション(デイケア)
通所リハビリテーションは医師の指示のもとで理学療法士や作業療法士と連携し、利用者の状態に合わせたリハビリを提供します。
生活支援よりも医療的ケアや機能訓練に重点が置かれている点が、通所リハビリテーションの特徴です。
通所リハビリテーションでは夜勤がなく、生活リズムを整えやすく家庭やプライベートとも両立しやすい職場です。
通所リハビリテーションには送迎業務を行う場合もあり、普通自動車運転免許が求められることがあります。
ショートステイ(短期入所)
自宅で生活する高齢者に対し、短期間だけ施設で介護や生活支援を提供するサービスがショートステイです。
ショートステイでの勤務は夜勤を含むシフト制が多く、夜勤手当による収入アップが期待できます。ショートステイのサービスは、目的に応じて以下の2種類に分けられます。
- 短期入所生活介護:日常生活を中心に支援するサービス
- 短期入所療養介護:医療的ケアやリハビリも行うサービス
ショートステイの職員は短期間で利用者との信頼関係を築く必要があり、高いコミュニケーション能力が求められます。
地域密着型サービスの種類

地域密着型サービスは利用者が住み慣れた地域で生活を続けられるよう支援する介護サービスです。地域密着型サービスに分類される介護事業は以下のとおりです。
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
- 小規模多機能型居宅介護
- 定期巡回・随時対応型訪問介護看護
認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
認知症対応型共同生活介護は認知症の高齢者が家庭的な雰囲気で、少人数による共同生活を送る施設です。
利用者の自立した生活を支援し、認知症の進行を抑えることが認知症対応型共同生活介護の目的です。認知症対応型共同生活介護には以下の特徴があります。
- 5〜9人の少人数ユニットで生活する
- スタッフと入居者が協力して家事を行う
- 24時間体制でスタッフが常駐し、日常生活を支援する
- 施設所在地の市区町村に住民票がある方が利用できる
認知症対応型共同生活介護の職員には認知症ケアの専門知識を学びつつ、入居者と信頼関係を築く姿勢が求められます。
小規模多機能型居宅介護

小規模多機能型居宅介護は1つの事業所で「通い・訪問・泊まり」のサービスを組み合わせて提供する介護形態です。
ケアマネジャーや看護師などの専門スタッフが小規模多機能型居宅介護に在籍しており、チームで利用者を支える体制が整っています。
小規模多機能型居宅介護に登録できる利用者は29名以下と少人数のため、職員は一人ひとりと深く関われます。
ただし、小規模であるため小規模多機能型居宅介護の職員には、利用者の体調や生活状況に応じて柔軟な判断力が必要です。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護
定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、24時間365日体制で利用者の在宅生活を支える地域密着型の介護サービスです。
定期巡回・随時対応型訪問介護看護では、以下の4つの機能を一体的に提供します。
- 定期巡回
- 随時対応
- 随時訪問
- 訪問看護
夜勤手当や待機手当を支給する定期巡回・随時対応型訪問介護看護の事業所が多く、高収入を得やすい傾向にあります。
介護施設の種類を選ぶときの3つのポイント

介護施設での職場選びでは給与や仕事内容だけでなく、職場環境や待遇も確認することで自分に合った職場を見つけられます。
多様な介護施設の中から自分に適した職場を見つけるために、以下の3つのポイントを押さえましょう。
- 職場の環境をチェックする
- 福利厚生と待遇を確認する
- 職場見学やインタビューで雰囲気をつかむ
職場の環境をチェックする
職場環境が良ければ仕事へのモチベーションを維持しながら安心して働き続けられます。
ただし、職員同士の関係性や勤務環境、教育制度の充実度などは求人情報だけでは把握できません。実際の職場環境を確認するには、以下の方法を組み合わせると効果的です。
- 面接で質問する
- 口コミサイトやSNSで調べる
- 転職エージェントを活用する
介護職として長く働くためには、人間関係や職場の雰囲気が自分に合っているかを見極めることが欠かせません。
福利厚生と待遇を確認する

安心して長く働くためには給与面だけでなく手当や休日、将来に備えた制度まで確認することが重要です。
毎日の生活の質や将来の計画は、給料以外の条件に大きく左右されるからです。求人情報を見る際は、以下のポイントをチェックしてください。
- 基本給やボーナスの回数
- 昇給の有無
- 資格や夜勤、残業などの手当の有無
- 休日と休暇
- 育児や介護の休暇制度
- スキルアップの支援
- 退職金制度や社会保険の有無
職場見学やインタビューで雰囲気をつかむ
職場の雰囲気を知るためには、見学やインタビューを通して現場を自分の目で確かめることが重要です。
転職を検討している職場には見学を依頼するか、面接の際に質問して確認しましょう。職場見学が可能な場合は以下のポイントをチェックしてみてください。
- スタッフの表情や挨拶の明るさ
- 同僚同士の会話の雰囲気やチームワーク
- 利用者への声かけや接し方の丁寧さ
- 施設内の清潔さや整理整頓の状態
- 1日の業務の流れや勤務スケジュール
- 残業や有給休暇の取りやすさ
教育体制や残業実態などは求人情報ではわかりにくいため、直接聞くことで具体的に職場の環境をイメージできます。
職場見学より確実に職場の雰囲気を知るためには、介護単発バイトアプリの利用がおすすめです。

介護施設の種類を理解して自分に合った職場を選ぼう

介護の現場で長く働くためには各介護施設の特徴を理解し、自分の希望や価値観に合った職場を選ぶことが大切です。
施設の種類で業務内容や求められるスキル、働き方が異なるため、事前に情報を整理しておくことが転職成功の第一歩になります。
自分だけで判断が難しい場合は、介護業界に詳しい転職エージェントを活用することがおすすめです。
転職エージェントを利用すれば専門的な視点から職場の特徴を把握できるため、自分に合った環境を見つけやすくなります。
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