むかつく転職エージェントの特徴5選|対処法や活用方法もわかりやすく解説

介護・看護職の転職活動において転職エージェントの存在は大きな助けになります。
しかし、中には対応が悪かったり連絡が滞ったりなど「むかつく」と感じる転職エージェントがいることも事実です。
この記事ではむかつく転職エージェントの特徴や対応が悪くなる理由、上手に対処する方法について詳しく解説します。
記事を読めば転職エージェントとの関係を改善し、希望に沿った転職活動を効率的に進めることが可能です。
転職エージェントは使い方次第で強力な味方になるので、自分に合った転職エージェントを見つけ、上手に活用してみてください。
むかつく転職エージェントの特徴

介護・看護職の方々が遭遇する「むかつく転職エージェント」には以下の特徴があります。
- 対応が悪い
- 連絡が遅い、音信不通になる
- 転職を急かしてくる
- 電話やメールがしつこい
- 的外れな求人を紹介してくる
対応が悪い
日々人と接する介護・看護職は転職エージェントの不誠実な対応に違和感を覚えやすい職種です。
実際に多くの介護・看護職の方が転職エージェントに横柄な態度を取られるといった不快な対応を経験しています。
専門性の高い転職をサポートするにもかかわらず、業界事情に関する質問に答えられない転職エージェントが多いことも事実です。
メールや電話での対応が事務的で冷たい印象を受けたり、求職者の希望条件を無視した提案をしたりするケースもあります。
連絡が遅い、音信不通になる

連絡体制が整っていない転職エージェントは介護・看護職の転職において信頼しにくい存在です。
介護・看護職は夜勤やシフト勤務があるため、通常の営業時間内に連絡を取れないケースが多くあるからです。
介護・看護職の働き方に配慮せず、柔軟な連絡体制を整えていない転職エージェントは転職活動の障壁になります。
希望条件に合う求人の連絡が遅れるケースも、転職エージェントに対してむかつくと感じる原因の一つです。
介護・看護業界では条件の良い求人がすぐに埋まってしまうため、タイムリーな情報共有が欠かせません。
情報提供が遅れると応募のチャンスを逃すことになり、モチベーションの低下にもつながります。
転職を急かしてくる
むかつく転職エージェントの中には求職者の意向を無視して転職を急かす担当者がいます。転職を急かす典型的なパターンは以下のとおりです。
- 期限を切る
- 求人が埋まると焦らせる
- 年齢を理由に不安を煽る
- 勝手に面接を設定する
- 競争心を煽る
- 内定の即時承諾を迫る
転職をせかされると冷静な判断ができず、転職後の後悔につながる可能性が高まる点に注意が必要です。
電話やメールがしつこい

転職エージェントからの頻繁な連絡は、多くの求職者にとって大きなストレス要因です。電話やメールが頻繁に届くとプライベートな時間が侵害され、転職活動に嫌気がさしてしまいます。
介護・看護職の方は不規則なシフトで働いている人も多いため、しつこい連絡は日常生活にも支障をきたします。
「今日中に返事がほしい」「今だけの好条件」といった言葉で焦らせてくる転職エージェントがいることも問題です。
介護・看護の現場で冷静な判断力を求められる方にとって、心理的圧力は特に不快に感じます。
的外れな求人を紹介してくる
介護・看護職の方が転職活動で最もむかつくと感じることが、的外れな求人の紹介です。希望した職種や条件と違う求人を紹介されると、転職エージェントに対する不信感につながります。
求人票と実際の労働条件が異なる求人を紹介されるケースも問題です。
一度断った求人を繰り返し紹介してくる転職エージェントにも注意してください。応募者のキャリアプランを考慮せず、単に空いている求人を紹介されるケースもあります。
むかつく転職エージェントがいる理由

転職エージェントがむかつく対応をする背景には、業界特有の構造的な問題があります。むかつく転職エージェントがいる主な理由は以下のとおりです。
- ノルマを課せられている
- 一人で複数の求職者を抱えている
- 企業から成功報酬をもらっている
- 転職サポートの経験がない
ノルマを課せられている
転職エージェントのノルマが求職者への対応に悪影響を与えることがあります。
転職エージェントでは求人の紹介件数や内定獲得数といった数値目標が設定されており、達成状況が評価や給与に直結するからです。
ノルマを達成するために、求職者の希望に合わない求人や成功報酬が高い企業を優先的に紹介されるケースがあります。
新人の場合はプレッシャーに加えて経験不足もあり、対応が雑になりやすい傾向です。業界の競争激化により、ノルマの水準は年々厳しくなっています。
繁忙期には一人の担当者が多数の求職者を担当するため、ノルマ達成のために効率優先の対応になりがちです。
一人で複数の求職者を抱えている

一人のキャリアアドバイザーが多数の求職者を担当している体制が、サービスの品質低下を引き起こしています。
一人のキャリアアドバイザーは同時に10〜20人程度を担当。大手の場合は40〜50名程度の求職者を担当するのが一般的です。
多くの求職者を一人で抱えると、一人ひとりに十分な時間を割けません。
担当者が的外れな求人を紹介してくる場合、担当者の能力よりも人手不足や効率重視の運営体制が問題と考えられます。
転職エージェントにむかつく対応をされたときも、構造的な問題があることを念頭に置くと冷静に対処できます。
企業から成功報酬をもらっている
転職エージェントは求職者が企業に採用された場合にのみ報酬を得るビジネスモデルで運営されています。報酬額は採用された人の年収の30〜35%程度が一般的です。
むかつく転職エージェントは求職者の希望よりも報酬につながる転職先を優先しがちです。
転職サポートの経験がない
転職エージェントの中には経験不足のキャリアアドバイザーが担当になる場合があります。経験不足のキャリアアドバイザーの特徴は以下のとおりです。
- 専門知識の不足
- スキル評価の不正確さ
- 企業ニーズの理解不足
- 市場動向の把握不足
- 一般的すぎるアドバイス
経験不足の担当者は質問への回答が曖昧だったり、専門用語を使って知識があるように装ったりする傾向があります。
深く掘り下げた質問をすると表面的な知識しか持っていないことがわかります。
むかつく転職エージェントの対処法

むかつく転職エージェントに出会ったときは、以下の方法で対処してください。
- 転職エージェントに自分の希望を明確に伝える
- 担当のキャリアアドバイザーを変えてもらう
- 複数の転職エージェントを利用する
転職エージェントに自分の希望を明確に伝える
むかつく転職エージェントに対処するためには、以下の希望条件を整理しておきましょう。
- 希望する職種
- 勤務地の希望
- 給与の希望額
- 勤務形態の希望
- 勤務時間の制約
- 入職可能な時期
希望と異なる求人を紹介されたときは丁寧に理由を説明して断る姿勢を持ってください。きっぱりと断ることで転職エージェントが希望を深く理解し、次回はより適切な求人を紹介してくれます。
担当のキャリアアドバイザーを変えてもらう

キャリアアドバイザーの変更を希望する際は「介護現場の実情に詳しい方に担当してほしい」などと前向きな表現で伝えてください。
担当者の変更後は新しい担当者と改めて希望条件を明確に共有しましょう。情報が正確に引き継がれているかを確認し、必要に応じて補足してください。
担当変更が難しい場合は転職エージェント自体の乗り換えも選択肢の一つです。介護・看護職は需要が高いため、専門の転職エージェントを使えば質の高いサポートを受けやすくなります。
複数の転職エージェントを利用する
複数の転職エージェントを利用する最大のメリットは、さまざまな求人情報を比較検討できる点です。
転職エージェントはそれぞれ得意とする業界や職種があります。介護・看護職の方は希望する施設の種類や働き方によって、適した転職エージェントを利用しましょう。
介護・看護職は需要が高いため、複数の転職エージェントから提案を受けることで条件交渉を有利に進められます。
同時に複数の内定を獲得できれば、給与や勤務条件についての交渉力も高まります。
介護転職エージェントのおすすめは以下の記事で解説したので、ぜひ参考にしてください。
転職エージェントを上手に活用する方法

転職エージェントを上手に活用するには以下のポイントを意識しましょう。
- 定期的に転職エージェントとコミュニケーションを取る
- 自己分析・情報収集を怠らない
- 転職エージェントに条件面での交渉を依頼する
定期的に転職エージェントとコミュニケーションを取る
転職エージェントと適切な頻度・方法で連絡を取り合うと、より質の高いサポートを受けられます。
週に1回程度のメールや電話での進捗確認は、転職活動をスムーズに進めるための基本です。もし長期間連絡が取れない状況になる場合は事前に伝えておきましょう。
転職エージェントとのコミュニケーションは単なる求人紹介の場ではなく、転職市場の最新情報を得る貴重な機会でもあります。
介護・看護業界の動向や給与相場など、自分では集めにくい情報を入手できる点も転職エージェントと連絡を取るメリットです。
自己分析・情報収集を怠らない

転職エージェントを活用する際は自己分析をしっかり行い、業界の最新情報にも目を向けましょう。
自己分析では自分のスキルや経験だけでなく、介護・看護職として特に評価された点や得意分野を整理してください。
過去の職場で感じた不満や改善したい点を明確にすると、次に求める職場環境が見えてきます。
介護・看護業界は制度改正や技術革新が頻繁に行われるため、業界ニュースや専門誌にも目を通しておく必要があります。
SNSや専門フォーラムでの情報交換も現場の生の声を知る貴重な機会です。
より満足度の高い転職を実現できるよう、転職エージェントに頼りきりにならず自分でも積極的に情報収集を続けましょう。
転職エージェントに条件面での交渉を依頼する
転職エージェントは企業との交渉力を持っているため、上手に活用すれば理想的な条件で転職できます。
介護・看護職は夜勤回数や休日のパターンが生活に大きく影響するため、希望がある場合はしっかり伝えましょう。
交渉を有利に進めるには自分の市場価値や業界相場を把握する必要があります。
自分が持っている資格や経験年数が業界でどれくらいの価値があるのかを調べておくと、根拠のある交渉が可能です。
交渉の進捗状況は定期的に確認し、結果に納得できない場合は代替案を出してもらってください。
むかつく転職エージェントに関するよくある質問

むかつく転職エージェントとのやり取りでよくある以下の疑問に回答します。
- 転職エージェントに内定を急かされたときの対処法は?
- 転職エージェントに見捨てられることはある?
- 転職エージェントは相談だけでも利用できる?
転職エージェントに内定を急かされたときの対処法は?
転職エージェントに内定を急かされたときは検討に必要な時間を明確に伝え、急かす理由を確認しましょう。
内定を急かされる背景には他の候補者の存在や採用枠の限定など、企業側の事情がある可能性が考えられます。
介護・看護職は人材不足のため、良い人材を確保したい気持ちから焦っている場合もあります。
急かす態度が続くようであれば別の転職エージェントに相談することも検討してください。内定承諾後のキャンセルは避けるべきですが、焦りによる後悔も避ける必要があります。
別の転職エージェント登録が面倒な人は、単発バイトを利用して、働きながら転職活動をするのもおすすめです。
以下の記事で紹介する単発バイトアプリは、働きながら転職もできます。


転職エージェントに見捨てられることはある?

転職エージェントに見捨てられることは珍しくなく、以下の状況で起こりやすい現象です。
- 希望条件が現実的でない
- 必要なスキルや経験が不足している
- 年齢が条件に合わない
- 職歴に問題がある
高すぎる給与や厳しすぎる勤務条件を提示すると、転職エージェントが求人を見つけにくくなります。
必要なスキルや経験が足りない場合や転職市場で不利な年齢の場合も、求人を探すことが難しくなります。説明が難しい空白期間や短期離職が多い職歴も、転職活動における障壁です。
転職エージェントは相談だけでも利用できる?
転職エージェントは相談だけでも利用が可能です。転職エージェントを利用すると、プロのキャリアアドバイザーから専門的なアドバイスを受けられます。
自分のスキルや経験がどのくらいの年収に値するのか、どんな職場が向いているのかなど、客観的な意見をもらえます。
複数の転職エージェントに相談して比較する方法も効果的です。転職エージェントごとに得意分野や保有している求人情報が異なるため、多角的な視点から情報を集められます。
介護・看護職の方は業界専門の転職エージェントを選ぶと、より専門的なアドバイスが得られます。
むかつくエージェントにうまく対処して賢く転職活動を進めよう

転職活動中にむかつく転職エージェントに出会うと、転職のチャンスを逃す恐れがあります。
むかつく転職エージェントに当たってしまった場合は自分の希望条件を明確に伝え、不満があったら担当変更を申し出ましょう。
複数の転職エージェントを利用して情報収集したり、自己分析を徹底したりすることも忘れてはいけません。
介護・看護職は人材不足のため、交渉力があると認識してください。無理な転職の打診に対しては断る姿勢も必要です。転職エージェントには敬意を持って接しつつ、最終的な転職の決断は自分で行いましょう。