介護職の給料は安すぎる?5つの理由と給料アップのための行動を解説
- やりがいはあるけど給料が安すぎる!
- 頑張っても給料が上がらず将来が不安……
- 他の仕事をしている友人より給料が低くて恥ずかしい
介護職は社会に不可欠な仕事にもかかわらず、給料が安すぎると感じている人が多くいます。
そこで、本記事では介護職の給料が安すぎる理由や給料を上げる方法、転職活動のポイントなどを詳しく解説しました。
記事を読めば介護職の給料が安すぎる現状から抜け出すヒントが見つかり、キャリアアップや転職活動を効果的に進めることが可能です。
介護職の給料に不満を感じている人は、今すぐ現状を変えるための行動を起こしましょう。資格取得や管理職へのステップアップ、転職などによって介護職の給料アップを目指せます。
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介護職の給料は安すぎる?他職種や業界と比較

介護職の給料は他産業と比較して安すぎると言われる傾向にあります。
しかし令和6年度介護従事者処遇状況等調査結果によると、介護職員の平均月収は男性356,030円、女性328,830円です。
全産業平均の348,182円万円と比べても、大差ない金額まで上がっています。
月収から換算した介護職の平均年収では、男性約427万円、女性約395万円です。全産業平均は460万円なので、その差あとわずかとなってきました。
介護職の給料が安すぎる5つの理由

介護職の給料が安すぎる5つの理由は以下のとおりです。
- 介護報酬に上限がある
- 赤字経営の施設や事業所が多い
- 介護職の専門性が軽視されている
- 非正規雇用者が多い
- 内部留保が高止まりしている
- 人事評価が難しい
①介護報酬に上限がある
介護職の給料が安すぎる理由の一つは、介護保険制度による介護報酬に上限があることです。
介護報酬とは介護サービスを提供したときに介護事業所が受け取るお金で、国によってサービスの単価が決められています。
介護事業所は自由にサービスの価格を設定できないため、売上を大きく伸ばすことが困難です。介護報酬に上限があると介護事業所の売上が頭打ちになりやすく、介護職の給料に充てられる予算も制限されます。
一般企業であれば良い商品やサービスを提供して人気が出ると、利益が大きく伸びて社員の給料も上げられます。
しかし介護業界では利用者にどれだけ質の高いケアを提供しても、国が定めた金額しかもらえません。介護事業所は一般企業のように、利益を給料に反映させることが制度上困難な状況にあります。
②赤字経営の施設や事業所が多い

多くの施設や事業所が赤字経営であることも、介護職の給料が安すぎる理由のです。施設や事業所に利益が出ていない状態では、介護職の給料を上げるためのお金を用意できません。
近年は物価や光熱費が高騰しているため、施設や事業所の支出が増え、利益を出すことが困難な状況です。
厚生労働省の調査でも多くの介護施設や事業所が赤字経営に苦しんでいることが明らかになっています。経営が厳しい施設や事業所は倒産を避けるために人件費を削らざるを得ません。
小規模な施設や事業所は経営が不安定になりやすく、介護職の給料の水準も低くなる傾向があります。
③介護職の専門性が軽視されている
介護職は「誰にでもできる仕事」という世間的なイメージが根強く、本来持っている高いスキルが見過ごされています。介護職に求められる専門的なスキルは以下のとおりです。
- 利用者の心身の状態を的確に把握する観察力
- 利用者や家族と良好な関係を築くコミュニケーション技術
- 国家資格である介護福祉士の専門知識
- 認知症ケアや終末期ケアなどの高度な技術
- 利用者に寄り添う際の精神的負担への対応能力
介護職は「優しさ」や「奉仕の心」といった面ばかりが強調される傾向があります。専門職としての技術や知識に見合った評価を受けにくい点も、介護職の給料が安すぎる要因です。
④非正規雇用者が多い

介護施設や事業所は、正社員よりも賃金や社会保険料の負担が少ない非正規雇用者を多く採用する傾向にあります。
介護職における正社員と非正規雇用者との給料面での主な違いは以下のとおりです。
- 基本給が正社員より低く設定される
- ボーナスが支給されないか少額に抑えられる
- 退職金制度の対象外となることが多い
- 昇給機会が限定的で給料が上がりにくい
介護業界では昇給しにくい非正規雇用者が多く、介護職全体の給料が安すぎる状況を生み出しています。
介護派遣の時給相場は?資格別・施設別や正社員との比較を解説!
⑤内部留保が高止まりしている
介護施設や事業所の内部留保は年々増えているものの、介護職の給料に反映されていません。介護施設や事業所の内部留保は以下のような用途のために確保されています。
- 施設の建て替えや大規模な修繕費用
- 介護ロボットなどの新しい設備の導入費用
- 職員の退職金の積み立て
- 災害や経営悪化時の運転資金
- 介護報酬の改定による収入減への対策
- 事業の継続や発展
内部留保には土地や建物も含まれるため、すべてが介護職の給料として使えるわけではありません。
施設側の資産は十分にあっても直接的に賃金へ反映されにくいことも、介護職の給料が安すぎると言われる一因です。
⑥人事評価が難しい
介護職は実績や評価を数値化するのが困難で人事評価が難しいと言われます。私の職場の人事評価は以下の基準で評価されます。
- 会社の理念を理解しているか
- 挨拶はできているか
- 利用者へ丁寧な対応をしているか
- 介護技術を身につけているか
- 新人に教える技術があるか
- 勤務態度は良いか
- 科学的根拠をもって介護をしているか
- 目標は達成できたか
おおよそ8つ並べてみましたが、営業職のような30件成約するといった数字で表せる項目がありません。
現場では「上司に気に入られた職員の評価が高い」と皮肉をいう人もいますが、人事評価に納得がいかない人は評価してくれる職場を探してみてください。
私は、前年度より事故件数を減らして、ボーナスアップした経験があります!

介護職の給料が安すぎると感じたときの対処法6選

介護職の給料が安すぎると感じたときの対処法を6つ紹介します。
- 資格を取得する
- 管理職を目指す
- 夜勤の頻度を増やす
- 勤続年数を重ねる
- 副業を始める
- 転職を検討する
①資格を取得する
介護職が資格を取得すると資格手当が支給されるため、給料が安すぎる現状を改善できる可能性があります。
資格を取得することで自分のスキルを客観的に証明でき、より専門性が高い仕事を担当できるようになります。
介護職のスキルアップには介護福祉士やケアマネジャー(介護支援専門員)の資格取得、喀痰吸引等研修(※)の修了などがおすすめです。
介護職が介護福祉士の資格を取得すると、資格手当として月に5千〜1万円程度の給料アップが見込めます。給料水準が高い相談援助の仕事に就きたい介護職は、ケアマネジャーの資格取得が効果的です。
職場によっては資格取得にかかる費用を支援してくれる制度があるため、うまく活用して介護職の給料アップを目指しましょう。
私が働く特養は介護福祉士手当12,000円です!

※ 喀痰吸引等研修とは、介護職員が痰の吸引や経管栄養などの医療的ケアを安全に行うための研修です。
②管理職を目指す

介護職が管理職に就くと役職手当の支給や基本給の昇給により、給料の大幅な増加が期待できます。
管理職は給料が上がるだけでなく、事業所の運営や人材育成といったマネジメントの経験を積めるため、キャリアの幅も広がります。介護職が目指せる管理職の役職は以下のとおりです。
- ユニットリーダー
- 介護主任
- サービス提供責任者
- 施設長
介護職が管理職に昇進するには、一定の実務経験や介護福祉士などの資格が求められます。職場によっては管理職候補者向けの研修やキャリアを支援する制度が用意されているため、積極的に活用して管理職を目指しましょう。
私の元同僚は給料の高い職場に転職して役職手当を8万円もらっています。
関連介護福祉士が勝ち組といえる4つの理由と成功者のキャリア戦略
③夜勤の頻度を増やす
介護職の夜勤業務には「夜勤手当」や「深夜割増賃金」が支払われるため、給料が安すぎる現状の改善に直結します。
介護職では夜勤1回当たり5千〜1万円程度の手当がつくことが一般的です。夜勤業務には夜勤手当とは別に深夜割増賃金が加わるため、月に数回夜勤を増やすだけで介護職の給料を数万円単位で増やせます。
ただし、介護職が夜勤の頻度を増やすと生活リズムが不規則になり、体力的・精神的な負担が大きくなるので注意してください。
介護職が夜勤の頻度を増やす際は自身の健康状態を考慮し、無理のない範囲で調整してもらいましょう。
派遣や単発バイトで夜勤をする人は以下の記事がおすすめです!

④勤続年数を重ねる

多くの介護施設や事業所では、介護職の勤続年数に応じて給料が上がる仕組みを取り入れています。介護職として勤続年数を重ねた場合に期待できる給料アップの内容は以下です。
- 定期的な昇給
- 賞与の増額
- 役職手当の支給
- 退職金の増額
- 勤続手当などの特別手当
介護職が1つの職場で長く経験を積むことは、給料が安すぎると感じたときに有効な対処法です。
ただし、サービス残業が常態化しているような職場は給料アップに期待できないので注意してください!

⑤副業を始める
介護の資格や経験を生かせる副業を始めると、無理なく収入アップを目指せます。介護職の給料アップにおすすめの副業は以下のとおりです。
- Webライター(介護関連記事)
- 単発バイト
- スキルマーケット(介護相談)
- 家事代行サービス(高齢者宅)
- ブログ・SNS運営
- ポイ活・アンケートモニター
介護職が副業を始める際は自分に合った働き方を選び、本業に影響が出ないようにしましょう。
個人的には収入アップする喜びの方が大きく、給料が少ないことによるストレスを感じにくくなります!

副業バレを防ぐ方法は以下の記事で解説したので参考にしてください。
介護職の副業はバレる?カイテクやUcareでバイトする筆者がバレない方法を解説!
⑥転職を検討する
勤続年数を重ねても昇給が見込めない場合は、思い切って環境を変えることも選択肢の一つです。
働く介護施設や事業所によって給料の基準は大きく異なるため、転職で介護職の収入を大きく上げられる可能性があります。
介護職が同じ業界での転職を検討する場合は給料水準の高さや経営の安定性、手当の充実度などを十分に考慮してください。
特別養護老人ホームや介護老人保健施設などは介護職の給料が高い傾向にあります。
介護職の給料が安すぎる悩みを解決するには、自分のスキルや経験をより高く評価してくれる職場に移るのがおすすめです。
転職は、内部情報にくわしいエージェントを活用してください!

給料アップを目指す介護職の転職活動ポイント(上司の給料を教えてもらう)

給料アップを目指す介護職の転職活動のポイントは以下のとおりです。
- 処遇改善加算を活用している施設を選ぶ
- 手当が充実している事業所を探す
- 昇給の見込みがある職場を選ぶ(上司の給料を教えてもらう)
- 転職エージェントを活用する
処遇改善加算を活用している施設を選ぶ
処遇改善加算とは、国が介護職員の給料を上げるために設けた制度です。処遇改善加算を算定している施設は、加算分の収益を介護職の給料に還元することが義務付けられています。
処遇改善加算には複数のランクがあり、上位の施設ほど介護職の給料水準が高い傾向にあります。
介護職が応募する施設を選ぶ際は求人票で処遇改善加算の算定状況を確認し、面接では具体的な給料への反映方法を質問しましょう。
2024年度から処遇改善加算の制度が新しくなったため、介護職員の給料アップが期待できる施設が増えています。
年収500万以上の私の職場は、介護職員処遇改善加算手当だけで6万円以上です!

- 筆者の処遇改善加算手当
を詳しくみる(タップして開く) 
筆者が働く介護施設は職員の給料を増やすために以下のような取り組みを行っています。
- 安全対策体制加算
- 栄養マネジメント強化加算
- 科学的介護推進体制加算
- 経口維持加算
- 口腔衛生管理加算
- 個別機能訓練加算
- サービス提供体制強化加算
- 初期加算
- 障害者生活支援体制加算
- 褥瘡マネジメント加算
- 日常生活継続支援加算
- 認知症専門ケア加算
- 排せつ支援加算
- 配置医師緊急時対応加算
- 看取り介護加算
- 夜勤職員配置加算
- 療養食加算
- 認知症チームケア加算
- 介護職員処遇改善加算
- 生産性向上推進体制加算
手当が充実している事業所を探す

介護職の給料が安すぎる悩みを解決するには、基本給だけでなく手当が充実している事業所を選ぶことが重要です。
手当の種類や金額は事業所によって大きく異なります。応募する際は求人票を詳しく確認してみてください。
介護職が手当の充実している事業所を見つけるポイントは以下のとおりです。
- 求人票の「諸手当」欄で夜勤手当や資格手当の種類と金額を比較する
- 処遇改善手当や特定処遇改善手当の支給実績を確認する
- 転職サイトで「住宅手当あり」などの条件で絞り込む
- 転職エージェントに手当が充実した非公開求人を紹介してもらう
- 面接で手当の具体的な支給条件を質問する
- 事業所独自のユニークな手当があるか調べる
各ポイントを確認すると、介護職の専門性に見合った給料をもらえる職場を見つけられます。
昇給の見込みがある職場を選ぶ(上司の給料を教えてもらう)
昇給の仕組みが明確な職場は介護職の頑張りがきちんと評価され、給料に反映されやすい傾向にあります。昇給が見込める介護職の職場の特徴は以下です。
- 明確な人事評価ルールが定められている
- 詳細な給料テーブルが公開されている
- 具体的なキャリアパスが示されている
- 定期的な評価・面談制度が整備されている
- 資格取得・研修への評価制度がある
昇給制度が整った職場であれば介護職として目標を持って働き続けられ、着実に給料を増やせます。
転職の予定がある人は、希望先の上司がどの程度給料をもらっているか調べるのが大事です!

自分で聞きにくい人は転職エージェントを利用してみてください。
転職エージェントを活用する
介護職が転職により給料が安すぎる現状を打破するには、転職エージェントの活用が効果的です。
転職エージェントを活用すると自分1人では得られない特別な求人の紹介や、専門家による手厚いサポートを受けられます。
転職エージェントで介護職が受けられる主なサービスは以下です。
- 非公開求人の紹介
- 履歴書添削・面接対策
- 給料・待遇の交渉代行
- 職場の内部情報の提供
- 面接日程の調整
転職エージェントを活用すれば、介護職の専門性に見合った高待遇の職場を見つけやすくなります。
介護職の給料に関するよくある質問

介護職の給料に関するよくある質問は以下のとおりです。
- 介護職の給料は今後上がる?
- 介護職で月収30万円を超えることは可能?
介護職の給料は今後上がる?
介護職の給料は今後上がると考えられます。国が介護職の賃上げを重要な政策として進めており、深刻な人手不足を解消するために待遇を改善する事業所が増えています。2024年6月から処遇改善加算が一本化され、給料に反映されやすい仕組みに変わりました。
日本は超高齢社会のため、介護サービスの必要性は今後も高まり続けます。介護職の社会的な重要性が増すことで、給料が安すぎる現状の改善につながる可能性があります。
介護職で月収30万円を超えることは可能?
介護職で月収30万円を超えることは十分に可能です。厚生労働省の調査によると、令和4年度における介護職員(月給・常勤)の平均給与額は31万8,230円でした。
現在の給料が低くても働き方やキャリアを選択すれば、収入を上げられます。介護職は以下のような方法で月収30万円以上を目指せます。
- 資格手当をもらう
- 役職手当をもらう
- 夜勤・残業を増やす
- 高給料の施設や事業所に転職する
手取りで月30万円を超えることもある私のおすすめは、介護福祉士が多く所属する特養への転職です。
残業1時間。
— かくと🔎ホワイト介護部で検索してね (@Whitekaigo) November 16, 2025
夜勤4回。
役職手当なし。
手取り31。
あと8ヶ月後に退職します。介護業界だと良い待遇なので辞めるのに勇気がいります。
正直、不安だけど挑戦しなかったことを後悔する未来はもっと怖い。 pic.twitter.com/F2LDwfhBnr
介護職の給料が安すぎると感じたら現状を見直そう

介護職の給料が安すぎると感じている場合、現状に不満を感じているだけでは状況を変えることはできません。
資格取得やキャリアアップ、転職などによって介護職の給料は増やせます。介護職に対する国の処遇改善も進んでいますが、まずは自分自身の働き方やキャリアを見直してください。
介護職の給料に不満がある場合は転職エージェントへの相談や資格取得の検討など、まずは小さな一歩を踏み出しましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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