職務経歴書の書き方がわからない介護士への完全ガイド!例文付きで解説
「職務経歴書はどう書けばいい?」
「面倒だけどそもそも書く必要ある?」
職務経歴書は、あなたのことを全く知らない人に知ってもらうための重要なプレゼン資料です。
実は多くの人が思ってるよりとっても大事な資料で、以下のようなメリットがありますよ!
- 書類選考で好印象を与えられる
- 面接がやりやすくなる
- 評価が上がって給与交渉をしやすくなる
しっかり書けばメリットしかないので最後まで書き切りましょう。
※この記事は、知人の転職アドバイザーに話を聞きながら執筆しています。
履歴書は基本的なプロフィールを確認する書類で、次の情報を中心に記載します。
- 氏名
- 学歴
- 職務経歴
- 住所・連絡先
一方、職務経歴書は具体的な仕事内容や得たスキル、成果を詳細に書いてあなたの職業経験をアピールするためのものです。
履歴書が「誰であるか」を示すのに対し、職務経歴書は「何ができるか」を示すためのものだよ!
退職から転職までの空いた時間は、短時間で稼げる単発バイトがおすすめです。
良い職務経歴書のポイント
良い職務経歴書を作成するにあたり、プロの転職アドバイザーに話を聞きましたよ!
- 専門用語や業界用語をわかりやすく説明できている
- 具体的な表現で書かれている
- 人間性がわかる書き方をすること
- 文章を長くしすぎない
以上が他の人に差をつける職務経歴書ポイントです。順に解説しますね。
専門用語や業界用語をわかりやすく説明する
介護職からの転職であれば専門用語を使っても良いですが、業界や職種を変える転職をする人は、わかりやすい説明にしてください。
採用担当者が知らない専門用語が並べられていると、あなたの実績も好印象を持たれなくなるからです。
専門用語を使うときは「※」など注釈を入れたり、下記の表のように一般的な言葉に変えて書くのが親切ですよ!
アパレル業界用語 | 意味 |
---|---|
B品 | 品質が良くない商品 |
CS | 顧客満足度 |
トルソー、ボディ | マネキン |
誰もが想像できる言葉選びが大事ですよ。
具体的な表現で書く
読み手が興味を持つ職務経歴書を目指して、具体的な表現をつかいましょう。
以下は採用担当者が興味をもちにくい職務経歴書の特徴です。
- 見本通りにとりあえず書いてみた
- 抽象的な表現が多い
業績に関する実数や取引先の規模・社数など数字や会社名、商品名、場所を盛り込むと、文章の具体性は格段に上がりますよ。
人間性がわかる書き方をする
職務経歴書は業務の内容しか書いてはいけないと思い込んでいませんか?
職務経歴書は「取扱説明書」ではなく「プレゼン資料」です。
スペックや使い方が書いてあるだけでは、あなたの魅力は伝わりません。
ぜひあなたの強みや人間性がわかる具体的なエピソードを、自己PRとして添えてみてくださいね。
自己PRには自己分析が必要で、以下の記事で詳しく解説していますよ。
記事
文章を長くしすぎない
職務経歴書のアピールポイントを書くときは、以下の点に注意してみてください。
- 一文を40字から80文字程度に収める
- 箇条書きを入れる
- 結論を明確に書く
1人で完璧な文章を書くのは無理なので、転職活動継続中の人は転職エージェントの利用がおすすめです!
【介護職編】職務経歴書のサンプル
職務経歴書はA4用紙2枚に収めれば、手書き、パソコンどちらでもOKです。
手書きの場合は黒のボールペンを使い、読みやすい文字を書きましょう。
パソコンで作成したい人は、国内No.1履歴書サービスの「yagish(ヤギッシュ)がおすすめ。
- 完全無料
- Googleアカウントで会員登録
- テンプレートの種類が豊富
- 「例文機能」の充実
- パソコンはもちろん、スマホからも履歴書を作成・印刷が可能
プリンターを持っていない人はPDFで保存して、コンビニのネットプリントサービスを使いましょう。
【介護職編】職務経歴書の書き方
職務経歴書の書き方は、以下の内容を順に記入していきます。
- 日付・氏名
- 在籍期間
- 勤務先 法人の正式名称
- 施設概要(事業内容)
- 所属歴
- 雇用形態
- 業務内容
- 自己PR
職務経歴書は古い勤め先から書いていくのが一般的です。
しかし職歴が多い人や他の仕事から介護職へ転職する人は、直近の勤め先から書くと採用担当者にとって読みやすい資料になりますよ!
日付・氏名
日付は、西暦か和暦を履歴書と同じにそろえて提出する日を記入します。
氏名はフルネームで記入しますが、仕事で旧姓を使いたい人は本名を書いたうえで面接の時に相談してみましょう。
在籍期間
在籍期間は「2015年4月〜2020年3月」のように年と月を明記。これにより、勤務の長さが明確に伝わります。
勤務先法人の正式名称
勤務先の名称は、法人登録されている正式名称を使用してください。
たとえば、「株式会社 〇〇サポート」や「社会福祉法人 〇〇会」などです。正式名称がわからない場合は、ネット検索をして確認しましょう。
施設概要(事業内容)
勤務した施設の特徴を、次のように具体的に示します。
- (業態)介護付き有料老人ホーム
- (利用者数)76名
- (職員数)37名
どのような規模の施設で経験したか、注目される点です。
所属歴
あなたが勤めた部署やチーム名を明記します。
介護施設であれば「介護課 〇階ショートステイ」や「特別養護老人ホーム・〇〇ユニット」など、入居者数も具体的に書き添えましょう。
同じ会社の別施設へ、または部署内異動があった場合も忘れずに記入してくださいね。
勤務職種
具体的な役職や担当した業務を明確に書きます。
介護福祉士としての勤務であれば「介護福祉士」と記載、役職名やメンバーの人数も含めて記入しましょう。
雇用形態
「正社員」「パート」 「アルバイト」 「派遣社員」など、具体的に書きます。
業務内容
どんな業務を行っていたかを記載します。
- 要介護3〜5の方が入居するフロアで、食事・入浴・排泄介助勤など、介護業務全般に従事。
- ケアプラン作成
- 担当者会議
- レクリエーションの企画立案・実施を年3回程度行う
- 〇〇プロジェクトのリーダー業務で、事故件数を前年比15件削減した実績あり
- 業務マニュアルの作成と改訂
- 後輩スタッフへの業務指導
数字を使うと、より実績を協調できますよ!
自己PR
自己PRは、自分の特技や成果を具体的に挙げ、どのように職場に貢献できるかを強調します。
たとえば以下のポイントを押さえて、過去の棚卸しをしてみてください。
- 経験や実績
- 得意な介護技術
- 目標とする役職や介護士のあり方
「認知症の利用者様の気持ちを汲み取り、行動を先読みしたお手伝いが得意です」など、経験してきたことがわかるような書き方をしましょう。
面接での自己PR対策は以下の記事で解説しています。
【即採用】落ちない介護の面接対策!短所の伝え方や逆質問も怖くない
介護事業所べつ自己PR例文
もっともアピールできる自己PRを介護事業所べつで紹介しました。
参考程度にとどめ、自分自身の経験と想いをこめて記入してくださいね。
志望動機の例文は以下の記事でたっぷり紹介しています。
【攻略】40代・50代・未経験!介護職の志望動機が思いつかない人への例
介護施設
私は介護施設に勤務したこれまでの間、多様な背景を持つ利用者様に対し細やかなサポートを心掛けてきました。日常の些細な様子や言動から、利用者様の様子を汲み取り、適切なケアを考えるのが得意です。このプロセスで得た知識をインシデント対策に応用して、前年比から17件の事故件数を削減した実績もあります。今後は専門的な技術や資格も取得していき、チームマネジメントにも挑戦していきたい所存です。
訪問介護
私の強みはユマニチュードを学んで、利用者や家族との信頼関係を築く力を身につけたことです。個々の生活環境に適した「その方らしい生活の支援」を意識して仕事に取り組んできました。具体的には、不穏になりやすくチームメンバーが対応を避けるような利用者様においてもスムーズにケアを実践できています。このような経験を活かして訪問介護でも、お一人お一人の利用者様と向き合い、質の高い介護を提供していきたいと考えています。
デイサービス
私はこれまでの5年間、介護施設で日常的なレクリエーションから大きなイベントまで積極的に企画・実行してきました。とくに2023年の9月に行った〇〇祭りでは、多くの利用者様とご家族に感謝のお言葉をいただいたいています。デイサービスでも、レクリエーションの時間は大切になると思いますので、積極的に利用者様に喜ばれるイベントに関わらせていただければと考えております。今後はリーダー業務を目指して、チームマネジメントにも挑戦していきたい所存です。
まとめ
介護事業の場合、職務経歴書は応募書類として記載されていないこともありますが、キャリアアップや待遇面の交渉を考えてる方は書くべきです。
最後にこの記事のおさらいです。
- 職務経歴書は周りと差をつけるポイントになる書類
- 一般的には古い勤め先から順に記入するが、転職回数が多い人は直近の仕事から時系列で書いていく
- 自己PR文は自分の経験や強みを棚卸しして、思いを込めて書くこと
介護業界は仕組み的に利益をたくさん出せる業界ではないので、どこで働くかが最重要です。
まだ応募先を決めてない人や、いま応募している求人に迷いがある人は、以下の記事を参考に転職エージェントへ相談してみてくださいね。
完全介護士目線のおすすめ転職サイトを比較!失敗しないエージェント3社
私も実際に利用したおすすめ3社に厳選しました!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
介護職の選考に関わる関連記事のご紹介です
Q&A ケース別のお悩み回答
- パート・派遣の経験しかありませんが記載した方がいいでしょうか?
-
はい、パートや派遣の経験も職務経歴書に記載することをおすすめします。 パートや派遣で得たスキルや業務遂行能力は、正社員としての仕事でも非常に価値があります。
たとえば、さまざまな職場で働いた適応力は強みになるからです。パートや派遣で培った経験を職務経歴書にうまく反映させられれば、あなたの能力と柔軟性をアピールできます。
- 休職期間がある場合の書き方は?
-
休職期間がある場合、職務経歴書には正直に記載しましょう。具体的な理由を簡潔に述べると良いです。
体調の変化による休職であれば、現在は健康に問題がなく仕事に専念できる状態であることも記載しましょう。正直に休職の事実を伝えつつ、復職後の意欲や準備ができている状況をアピールするのが大切です。
- 転職回数が多い、ブランクがある場合の書き方や注意点はありますか?
-
転職回数が多かったり、職歴にブランクがあったりする場合でも経歴は正直に書きます。下手な嘘を記載すると経歴詐称になり内定を取り消される可能性もあるからです。
これまでの仕事で得たスキルや経験、仕事を変えた具体的な理由をポジティブに説明することが重要です。具体的な成果や貢献した例を挙げて自己PRを記載してみてください。