【転職先が9割】介護職はきつい?辛い?に対する現場の回答
「介護職はきついと聞いたけど実際はどうなの?」
「介護の仕事の良いところも知りたい!」
「未経験の私でもやっていけるかしら・・・」
このような悩みや疑問に答える記事です。
介護職がきついか気になるのは、あなたが賢く慎重に将来を考えている証拠です。
介護福祉士で現場経験14年目。介護職がきついかどうかは、職場によるというのが私の答えです!
今の職場はプライベートの時間もしっかり確保できて、介護の単発バイトで働いたりブログを書いたりする時間もできました。
この記事を読めば、介護職がきついと感じる具体的な理由と対策がわかり、どんな職場を選べば良いか見極められるようになりますよ。
きついと感じるのは、あなたが働く介護事業所しだいです。
- きついと感じる介護の仕事
- 就職してはいけない介護施設の特徴
- 介護職の魅力とメリット
介護士がきついと感じる仕事内容
多くの介護職がキツいと感じる仕事は、介助の難しさや人間関係が理由です。
- ろう便・汚物の洗濯
- 利用者の暴力・暴言・セクハラ
- 家族との人間関係
あまり言いたくはないですが、本当のことをお伝えします。
ろう便・汚物の洗濯
ろう便とは、利用者さんが便を弄ぶこと。
汚物の洗濯は、職員の疲労やストレスが強いときほど、きついと感じる仕事です。
「なんで、私こんなことやってるんだろう・・・」と我にかえり、悲しくなったと話す職員もいます。
一旦、慣れてしまえばなんてことはないですが、ストレスの多い職場では「きつい」と感じやすくなります。
勤務中に強い怒りを感じてしまう人は、以下の記事で対策してみてください。
【怒りの限界】介護職が利用者や同僚にイライラするときのキレない技術!
利用者の暴力・暴言・セクハラ
平成30年、厚生労働省が調査した資料では、利用者さんにハラスメントを受けたと答えた介護職員の数は次のとおりです。
回答内容は以下。
- 「身体的暴力を振るわれた」
- 「唾を吐かれる」
- 「コップ等を投げつけられる」
- 「ものを破壊する、攻撃される等、恐怖を感じる行為があった」
- 「攻撃的な態度で大声を出された」
- 「他者を引き合いに出し、過大なサービス等を強要された」
- 「契約上、提供できないサービスの提供を強要された」
- 「制度上認められていないサー ビスの提供を強要された」
- 「人格を否定する発言をされた」
- 「能力を否定する発言をされた」
- 「脅迫する発言を受けた」
- 「サービス提供時、不必要に身体に接触された (手を握る、抱きしめる、など)」
- 「性的発言を繰り返し言われた」
- 「ニヤニヤしながら、腰や胸などをじっと見つめてくる」
- 「性的な関係を強要された」
- 「他者に対して自身の性的なことを吹聴された」
- 「アダルトビデオを流す、あるいは、ヌ ードの写真が見られるように置いた」
私が働く介護施設でも少しずつ対策がとられてきましたが「仕事だからしょうがない」というような風潮はまだ残っています。
なかには「暴力を受ける方に問題がある」というような発言をする上司や施設長がいる職場もあるよ!
求人を探すときはハローワークだけじゃなく、転職エージェントも絶対に利用してね。
完全介護士目線のおすすめ転職サイトを比較!失敗しないエージェント3社
家族との人間関係
苦手な家族の対応は、多くの介護職にとって仕事がきついと感じる原因のひとつです。
介護職の立場で「出来ること、出来ないこと」を家族へ伝えない職場は、クレームが増えて介護職のストレスも増加する悪循環におちいります。
たとえば「転ばせないでください」と言われても、100%のお約束は出来ないのが現場の状況です。
実際、たくさんの要求やお叱りを受けると一生懸命やってるのにきついなーと思っちゃうよね。
介護士がきついと感じる職場の特徴
介護の仕事がきついと感じる職場の特徴は6つ。
- シフトがきつい
- 夜勤がきつい
- 残業(サービス残業)がきつい
- 人手不足がきつい
- 職員同士の人間関係がきつい
- 給料が安くてきつい
避けられる条件は転職のプロによく相談して、選ばないようにしましょう。
シフトがきつい
出勤時間が統一されていない介護職は、シフトの影響が直接コンディションに関わります。
- 遅番の次の日は早番と日勤のあわせシフト
- 夜勤明けで夜勤明けで夜勤
- 夜勤明けで早番
体調管理も仕事のうちとよく言われます。しかし体調を整えるのが難しいシフトは「休む時間はあげないけど、体調は壊さないで」と言ってるようなものです。
でも実際のところシフトを作るのは難しい!だって人が足りないんだもん!
よくわかります。だから多くの人は意見を慎むのですよね。
体力に自信がない人のは慎重に職場を選ばないといけません。
夜勤がきつい
夜勤がキツいと感じる介護職は多いです。
個人差はありますが、それぞれの職場の時間帯(8時間夜勤、16時間夜勤など)や忙しさも影響してきます。
私の友達も夜勤がキツいみたで訪問介護に転職したの・・・
人手不足の職場はシフトも偏るので、とくにきつくなりやすいですね。
残業(サービス残業)がきつい
普通残業やサービス残業が多い職場は、プライベートの時間を優先したい人にとってキツいと言えます。
毎日ちがう出勤時間や夜勤もあり、1時間の残業でも長く感じてしまいます。
しかし私自身、最も残業が多かった月で25時間程度。一般的に考えると、残業時間は多い数字とはいえません。
介護施設ではサービス残業が常態化している職場もあるので、職場をしっかりと見極める必要はあります。
人手不足がきつい
程度にもよりますが、人手不足の介護施設はきついです。
特に以下の特徴をもつ職場は危険。
- サービス残業が多い
- インシデントが多い
- 清潔感が保たれていない
- 新人職員が十分な指導を受けられていない
人がどんどん退職している施設は、大きな問題を抱えている証拠だから絶対に避けてね!
人手不足の介護施設の大変さについては次の記事を参考にしてください。
人手不足の介護施設はやばい!辞めたい理由は当たり前にスジが通る
給料が安くてきつい
給料が安すぎる介護事業所はきつすぎます。そこで、私がお伝えしたいのはたった一つ。
あなたが通える範囲内でいちばん待遇が良い職場を探してください!
私はなんとなく有名な会社の施設だからという理由で最初に働いた施設を選び、大失敗しました。
- 退職金なし
- 東京なのに手取り17万
- 災害時の死亡保障は100万円
「災害が起きた際は命を張って利用者を守り、死亡したら100万円が家族にわたる」という話を聞いた日に、転職を決めました。
責任のある仕事の割に賃金が低すぎる環境は耐えられませんでした。
職員同士の人間関係
職員同士の人間関係は介護業界で多い離職理由として問題視されています。
とくに介護施設では、一定の決められたメンバーと仕事をするため注意が必要。
雰囲気の悪い介護事業所は、人間関係でもめると苦労します。
人間関係の問題については次の記事を参考にしてください。
介護職の人間関係は最悪です!コミュ障が多い理由を現役コミュ障介護士が暴露
介護職のメリット
きついと言われる介護職も人によっては「楽」という職員もたくさんいるので安心してください。
この見出しでは、介護職のメリットを3つ紹介します。
- どこに引っ越しても仕事がある
- 出世しやすい
- 転職がしやすい
多くの人が介護職として、仕事を失うリスクを感じない理由でもあります。
どこに引っ越しても仕事がある
ご存知のとおり、超高齢化社会と介護業界の人手不足は深刻で、どこに引っ越しても介護職は仕事があります。
「よほど過疎化した地域でなければ」というのは前提ですが、介護福祉士なら一生仕事に困ることはないでしょう。
単発バイトアプリの「カイテク」をご存知でしょうか。人手が欲しい事業所と、単発で稼ぎたい介護士を繋ぐサービスで、とても評判が高いアプリです。
全国に絶賛展開中なので気になったら「カイテク」をインストールしてみてくださいね。
出世しやすい
介護職は「やる気」があれば出世しやすい職業です。
理由は、営業などの仕事のように個人の結果を数値化するのが難しい職業だからです。
しかし、以下の条件は必要。
- 介護福祉士の資格を取ること
- 勤務態度が良いこと
- 最低限のコミュニケーションがとれること
資格を取得してコミュニケーション能力を磨けば、出世して大活躍できる介護士になれるでしょう。
48歳でスピード出世した女性介護士へのインタビューを、以下の記事で掲載しています。
勝ち組介護福祉士になる方法を教えます!年収600万の介護職に独占取材
転職がしやすい
需要と供給のバランスにより、転職しやすいのも介護職の大きなメリットです。
厚労省が令和4年に発表した下記「介護労働実態調査」のデータをご覧ください。
データ | 説明 | |
---|---|---|
採用率 | 16.2% | 一年間で新たに採用された介護職員の割合です。採用率が離職率を上回っています。 |
離職率 | 14.4% | 一年間で退職した介護職員の割合です。この数値は、介護業界で職員の入れ替わりが活発であることを示しています。 |
人材不足感 | 66.3% | 介護事業所が感じる職員不足の割合です。全体的に人手不足を感じており、訪問介護員の不足は特に深刻です。 |
採用率が離職率を上回りどんどん雇用されていることがわかります。
介護職を続けて良かったと思ったこと
どんな介護士にも心から嬉しいとおもえる瞬間があるはずです。
この見出しでは、私のちょっとしたエピソードで、介護職の魅力を伝えらたい思います。
利用者さんやご家族から感謝されたとき
介護職の現場には挨拶のように「ありがとう」と言ってくれるお年寄りがいます。
何気ない「ありがとう」も嬉しいのですが、もっと嬉しいのは心からの「ありがとう」をいただいたときです。
今はこの世にいない利用者さんと、たくさんの思い出があります。
- 亡くなる数日前に「あなたにも見せてあげたい」と大きな栗の木の話をしながら「ありがとう、ありがとう」と涙を浮かべていた利用者さん
- お看取りをされた利用者さんの娘さんに、強い力で握られた感謝の手
- 想像できない痛みやストレスを抱えながら、死に向かう途中でも気遣ってくれた言葉
すべて忘れられない大切な記憶です。
介護を通じて利用者さんの回復がみれたとき
自分の足で立ち上がることが出来なくなっていたAさん。
病院に入院して体力が落ち、気持ちも沈んでいたAさんは、退院後にトイレで立つことができなくなっていました。
トイレへ行くたびに、毎回ため息をつくAさん。みかねた私は、再び立てるように声をかけ、できる限りのお手伝いをつづけました。
1週間経っても立てず、2週間経っても微妙で、あきらめかけた3週目にAさんは以前のように自分の力で立ち上がりました。
私がしたことは声をかけ続けただけ。「かくとくんのおかげだよ」と嬉しそうな表情のAさんの声は今も耳に残っています。
まとめ:あなたにあう働き方をすれば介護職はきつくない
この記事では介護職がきついと言われる理由と介護職のメリット・魅力を解説しました。
最後にこの記事のおさらいです。
- 介護職がきついと感じる仕事内容は人間関係や認知症の方の対応に困るとき
- 労働環境がわるい介護事業所は避けた方が良い
- 介護職は人によっては楽と感じている職員もいる
- 介護職はきついだけではなくメリットや魅力もある
介護の仕事がきついと感じるかどうかは、働く場所に大きく左右されます。
大事なのは、あなたにあう介護事業所に出会えるかどうかです。
ブラック施設で働き、転職の失敗もしてきた私が思う大切なことは2つです。
- より多くの求人情報を得る
- 信用できるエージェントにアドバイスをもらう
当サイト『ホワイト介護部』では、厳選した転職エージェント3社と介護単発バイトプリ「カイテク」をおすすめしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。